2016年度 第2回 REC BIZ-NET研究会・りそな中小企業振興財団  技術懇親会 「“ものづくり”と表面処理技術」

自動車、家庭用電気製品、航空宇宙・船舶、鉄鋼、産業機械、医療機器等多岐に渡る業種において、鋼材の表面処理技術は製品の性能、品質、コスト低減に関わる非常に重要な技術要素の一つです。
例えば、自動車に使用されている高張力鋼板を加工するためのプレス金型や切断用刃物・パンチ、あるいは自動車や電気製品用のアルミダイカスト金型の高強度化、高寿命化には表面処理が必要不可欠な技術です。
今回の研究会では、このような表面処理技術についての概説と共に、新しい応用展開が期待されている耐食性、導電性、密着性を兼備した革新的な高機能被膜形成の技術として、最先端の「炭素めっき技術」を紹介します。また、現在活用されている鋼材表面の炭素や窒素の分布を制御して表面硬化を行う、「浸炭処理技術」、「浸窒素処理技術」について紹介させていただきます。

【日時】平成28年6月20日(月)13:30~18:00(受付開始 13:00)

【場所】龍谷大学 瀬田キャンパス REC小ホール
(大津市瀬田大江町横谷1-5 JR琵琶湖線「瀬田」駅よりバス約8分)

【申込方法】以下のいずれかでお申し込みください。
・下記「お申込みはこちら」からお申込み
・添付「チラシ」内の裏面申込書をFAX.にてお申込み
・E-mail(rec@ad.ryukoku.ac.jp)にて必要事項(チラシ裏面を参照)を送信

【参加費】無料

【プログラム】
1 主催者挨拶・次第説明(13:30~13:40)

2 講演
(1)表面処理・薄膜作成技術の基礎と共同開発事例(13:40~14:10)
龍谷大学 理工学部 物質化学科 教授 青井 芳史
様々な分野で広く応用されている各種表面処理、薄膜作成技術の基礎について概説し、いくつかの表面処理技術、薄膜作成技術について解説します。さらに、これまで講演者が行ってきた民間企業との共同開発事例の一部を紹介します。

(2)革新的「炭素めっき技術」~開発の現状と事業化への展開~(14:10~14:50)
アイ’エムセップ株式会社 代表取締役 社長 伊藤 靖彦 氏
「溶融塩」のもつ優れた機能を活用した「電気化学プロセス」による“ものづくり”の一例として『炭素めっき技術』をとり上げ、その誕生の背景や原理、 めっき膜の特性、応用の可能性のほか、技術開発の現状や工業化・市場開拓への展望について解説します。

休憩      (14:50~15:00)

(3)浸炭、浸窒による拡散表面改質技術と実用化事例(15:00~15:40)
國友熱工株式会社 代表取締役 社長 坪田 輝一 氏
浸炭や窒化は機械部品の表面硬化法として広く活用されていますが、鋼材表面における炭素や窒素の分布状態を適切に制御することにより、より優れた機械的性質を付与することが可能になります。今回は、真空浸炭を中心に、浸炭や浸窒による拡散表面改質技術について解説します。

4 見学会   研究施設の見学(15:40~16:40)

5 交流会   参加者全員による懇親の会(16:50~18:00)