カトーテック株式会社 × 京都工芸繊維大学 デザイン・建築学系 櫛勝彦教授
連携期間
2021年11月~
概要
繊維等の風合い試験機製造のオンリーワン企業であるカトーテックと共創時代におけるデザイン創造アプローチの研究を行っている京都工芸繊維大学の櫛研究室が連携し、対象試験機のデザインを、主に使い勝手の側面からレビューし、UX(ユーザ・エクスペリエンス)を抜本的に改善したプロダクトデザインの試作を行いました。
経過
カトーテック株式会社で製造・販売している試験機のデザインを長年変更していなかったが、「より顧客にとって使いやすく、自社の思いを伝えられるデザインにしたい」という考えから、櫛研究室にプロダクトデザインを依頼しました。現状の問題を特定し、IT時代に相応しいデザインをプロトタイプとして大学が提案しました。
結果
実際にユーザーが製品を使用する様子を観察し、そのビデオ分析の結果から問題を定義し、専門家ではないノービス計測者でも容易に操作できる計測シークエンスを開発しました。完全自動ではなく、自らが操る感覚を中心に据えることをデザインコンセプトに設定し、UXが実体験できるデザインプロトタイプを作成しました。このデザイン提案は、対象機種を超え、企業の将来の製品群全体に適用可能なデザイン指針としての展開が期待できます。現在、企業にてそのデザインを基にした製品化を行っています。

