京都ぎょくろのごえん茶 × 京都府立大学 生命環境科学研究科 視環境計画学研究室

 

連携期間

2023年6月~

 

概要

お茶ギフトの販売としている京都ぎょくろのごえん茶と、色や明るさが心理的にどのような影響を与えているかを研究している京都府立大学視環境計画学研究室が連携し、感謝の重さとパッケージデザインの視覚的重さの一致が商品選択行動に及ぼす影響を実験により検討しました。

 

経過

日本では人間関係を築く手段として、昔からお歳暮を贈るなどのギフトコミュニケーションを大切にしてきましたが、カジュアルギフトの市場が5兆円を超えるなど、近年日常的なギフトを贈る方が増えてきました。その際に大切になるのがパッケージデザインです。感謝の気持ちを感じたときには嬉しいという感謝感情と申し訳ないという負債感情を感じます。そのような感謝感情・負債感情と合致することで、選択されやすいパッケージデザインはどのようなものなのかを明らかにする心理実験を実施しました。

(調査条件)

・パッケージの明度(色の明るさ)や彩度(色のあざやかさ)

・パッケージに使われる動物の見た目から想像される重さ(体重)

(調査の結果)

・パッケージに使われる動物の見た目から想像される重さは,商品の選択に影響しない

・感謝感情や負債感情を強く感じているとき、すなわち負担を重く感じているときは、キャラクター部分の明度が低い=視覚的に重い商品を選択する

・ありがたさや申し訳なさの感じ方の個人差が、パッケージデザインと商品選択との関係に影響する

 

結果

実験結果について、京都ぎょくろのごえん茶の社員の方々への報告会を2024年2月に実施しました。報告会での結果を聞き、京都ぎょくろのごえん茶の方からは、「今後の商品開発やお客様への提案に生かします」とのコメントをいただきました。

最終報告会後の集合写真