大学概要 | ||
所在地 | (〒611-0041) 京都府宇治市槙島町千足80 | |
URL | http://www.kbu.ac.jp/kbu/ | |
概 要 | 京都文教大学は1904年に創設された京都文教学園を母体とし、1996年に開学しました。 総合社会学部総合社会学科(①)、臨床心理学部臨床心理学科(②)、こども教育学部こども教育学科(③)の3学部3学科と、臨床心理学研究科[博士課程前期・後期](④)を設置しており、特徴ある専門教育をおこなっています。 ①総合社会学部:(経済・経営、メディア・社会心理、公共政策、観光・地域デザイン、国際文化の5コース) https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/sociology/outline.html ②臨床心理学部:(深層心理、子ども・青年心理、医療・福祉心理、ビジネス・経営心理の4コース) https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/psychology/outline.html ③こども教育学部:(小学校教育コース、幼児教育コースの2コース) https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/children/outline.html ④臨床心理学研究科[博士課程前期・後期]: https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/psychology_g/outline.html 建学の理念である「四弘誓願(しぐせいがん)」の教えに従い、『地域社会、市民に広く「開かれた大学」を実現すること』をめざし、今日まで研究教育・社会貢献を推進してきました。「四弘誓願」とは、「自利即利他(他者を幸せにすることを自らの幸せとする)」、すなわち「自己と他者との生かし合い:ともいき(共生)」をめざす誓いであり、大学の地域志向活動では、地域に役立つことを自らの幸せと考え、地域に暮らす多様な人々とのともいきの実現のために、日々の研究教育に精進することが重要と捉えています。 上記の目的を遂行するため、地域における本学の教育、研究、社会貢献を一体化し、地域・学生・教職員を巻き込んだ総合的な取組を推進し、その成果を本学の教育活動や地域の発展に還元、寄与することを目的として「地域協働研究教育センター」(http://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/index.html)が設置されています。 | |
連携窓口 | ||
名 称 | 社会連携部 フィールドリサーチオフィス | |
所在地 | (〒611-0041) 京都府宇治市槇島町千足80 | |
電 話 | ( 0774 ) 25 - 2630 | |
FAX | ( 0774 ) 25 - 2822 | |
URL | http://www.kbu.ac.jp/kbu/index.html | |
fro@po.kbu.ac.jp | ||
主な業務 | (1)研究情報の整理と学外への発信に関すること (2)産学連携(共同研究・受託研究)・地域連携等に関すること (3)その他、産学公連携や地域連携に関すること など | |
連携の取組み・特徴 | ||
京都文教大学の地域志向活動では、建学の理念である「四弘誓願(しぐせいがん)」の教えに従い「地域に役立つことを自らの幸せと考え、地域人々との「ともいき(共生)」の実現のために、研究・教育・社会貢献活動を行っています。これらの活動の地域・学生・教職員をつなぐコーディネート機能を担っているのが「地域協働研究教育センター」です。地域連携事業の成果は本学の教育活動や地域の発展に還元されています。 http://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/index.html 地域協働研究教育センターは、学部や大学院と連携し、学部の専門性を活かした研究を展開し、学生への実践教育の場の提供、地域人材や専門家・専門職との共同研究の推進、生涯学習機会やリカレント教育(生涯教育)など、従来の教育や社会貢献に継続性を持たせ、あらたに地域を志向した活動を発展させています。 1. 市町村、団体との協定 京都文教大学では、周辺の自治体や経済団体と連携協定を締結しています。自治体は、京都府、京都市伏見区、宇治市、城陽市、久御山町、精華町と包括連携協定を締結しています。また地元の経済団体である宇治商工会議所、城陽商工会議所、久御山町商工会と包括連携協定を締結しています。しかし、これらの協定は締結することが目的では無く、従来から各地域で活動している地域連携の取組を、一層深化させ、意思決定などを円滑に、柔軟に進めるための制度的対応です。京都府南部を中心に協定を結んでいない地域においても、積極的に地域連携・協働を展開しています。 2.行政、企業、地域住民との共同研究の推進 「地域」との窓口(ワンストップサービス)、地域協働研究教育センターの事務局として、フィールドリサーチオフィスを設けています。また、センターでは地域課題解決のため、地域住民、地域団体と本学教職員・学生との住民参画型、産学官(公)連携型の共同研究も実施しています。具体的には、京都文教大学の学問特性を活かし、地域福祉・障がい者支援・保育(家庭児童福祉・保育)や学校教育(小中高大連携・郷土教育・観光学習)、こころの健康、メンタルヘルス(復職支援・自殺予防)、生涯教育などの分野や、観光、商店街、まちづくり、中小企業研究・地場産業、都市経営など、その研究分野は多岐にわたり、これらの活動を地域における「知」の拠点として推進しています。 http://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/research/index.html 3.地域連携による地域の課題解決に向けた取組み 京都文教大学の学問分野の特性を活かし、地域の課題解決に向けた研究に取り組んでいます。その中のひとつに、地域住民の「生涯教育力の向上」による地域活性化があります。2013(平成25)年度より実施している宇治市在住の65歳以上の方対象の「高齢者アカデミー」をはじめとする「地域志向生涯教育事業」など、地域のニーズに応じた事業を展開しています。また、「障がい者交流」や「多文化共生」、「地域ボランティア」など、地域課題に応じた公開講座の開講や地域課題の抽出と解決策を模索する「まちづくりミーティング」の実施等に取り組んでいます。 http://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/contribution/index.html 特色ある取り組みとして、大学と地域と企業がつながり、いきいきする「ともいき(共生)」社会の実現を目指し、そこで活躍する人材の育成・輩出を目的とした「専門性と地域志向を兼ね備えた地域人材の育成」を打ち出しました。この取り組みは2014(平成26)年度に文部科学省より「地(知)の拠点(Center of Community=COC)整備事業」に採択されました。また2016(平成28)年度からは京都COC+事業「北京都を中心とする国公私・高専連携による京都創成人材育成」(代表校:京都工芸繊維大学)に参加し、「京都府南部を中心とした就業マッチング機会の創出」を目指して事業を展開してきました(COC事業は2018年度、COC+事業は2019年度をもって文部科学省からの補助金事業期間を終了)。 http://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/about_coc/index.html そして、上記連携事業を中心に、学生や教職員、地域住民、企業・行政が共に学びあい、共に生かし合い、共にいきいきする「ともいき(共生)キャンパス」の創造に取り組んでおり、学生は地域で活躍するために必要な知識を1年次からさまざまな授業を通して学んでいます。単に、座学による講義だけでなく、地域が抱える問題解決の現場での実践的な取り組みある学外実習も設けています。また、卒業後も地域に根ざし、地域で活動し、地域の方々とともに人生を歩んでいけるよう、自治体や地元企業との連携を今まで以上に強化しています。その取り組みの一つとして、2年次からのインターンシップや企業と学生の出会い、就業マッチングの機会創出につながるイベントの開催などに、積極的に取り組んでいます。 地域においても、2017(平成29)年度からこれまでの連携基盤を活かした「京都文教ともいきパートナーズ」という新しいネットワークづくりの構築に力を入れています。この取り組みでは、COC、COC+事業の事業期間終了後も、京都府南部地域を中心とする企業、行政、公共団体等のみなさまと京都文教大学が永続的に連携し、地方創生の中心となる「ひと」の育成と「機会」の創出に向けた活動に地域と共に取り組みます(2020年5月現在、60の企業・団体等が加入)。 4.京都府外の大学、地域との連携 2019(令和元)年5月に採択された、内閣府「地方と東京圏の大学生対流促進事業」(京都文教大学、淑徳大学、埼玉工業大学)の代表事業者として、「産官学民「ともいき学習」による持続可能な地域社会創造人材育成」プロジェクトを推進しています。この事業では大学間の学生交流(対流)だけではなく、教職員間のFD(Facalty Development)活動の活性化や、各大学が持つ地域連携事業の特色を活かし、3大学が拠点となって各地域間の発展に貢献するプログラムを目指し、取り組んでいます。 | ||
主な連携事例 | ||
連携先 | 連携概要 | |
宇治市健康福祉部健康生きがい課、京都府立洛南病院 | 地域志向教育研究 【宇治市認知症アクションアライアンスに関する当事者研究 -「認知症の人にやさしいまち・うじ」の実現に向けて-】 宇治市では、全国に先駆けて認知症問題に取組み、2015年に「認知症の人にやさしいまち・うじ」の実現を宣言しています。2016(平成28)年からの「宇治市認知症アクションアライアンス」では、認知症本人や家族の体験に基づいたニーズの施策へ反映が課題になっています。同年度から始まった本研究では、宇治市および洛南病院と連携し、認知症本人や家族、地域のサポーター、学生等が協働し、認知症当事者の声を聴き取る方法論の確立を目指しています。 | |
宇治市教育委員会 | 地域志向協働研究 【「宇治学」副読本作成による地域協働型教材開発と評価・改善に関する実証的研究】 2014(平成26 )年度から、宇治市教育委員会と共同研究で、「官学連携による宇治学副読本作成と現場での活用に関する研究」で、宇治市内の全ての小中学校で使用する「宇治学」副読本の制作と、指導計画、教師用指導の手引き、ワークシートを作成し、その活用方法を検討してきました。2015(平成27)年度からの研究では、継続して「宇治学」副読本を制作するともに、これまでの学習効果を検証し、主体的・協働的・実践的態度を養うための地域協働型教材を開発しています。この副読本は2018(平成30)年度までに全7冊が完成しました。 ・ 「宇治学」副読本の作成 ①宇治茶のステキをつたえよう[3年生] ②発見!!「ふるさと宇治」の自然をつたえよう[4年生] ③「ふるさと宇治」をすべての人にやさしいまちに[5年生] ④「ふるさと宇治」の魅力大発信[6年生] ⑤命そして「ふるさと宇治」を守る ~私たち中学生としてできること~[7年(中学1年)生] ⑥「ふるさと宇治」と生きる ~これからの自分の生き方を考える~[8年(中学2年)生] ⑦「ふるさと宇治」の未来 ~私たちができること~[9年[中学3年)生] | |
京丹後市 丹後機械工業協同組合 NPO法人京丹後コミュニティ放送(FMたんご) | 「プロジェクト科目(地域)【京丹後の魅力を発信クラス】」の開講 「ともいき実践科目」として、正課科目を開講しています。京都府北部に位置する京丹後市の魅力について調査し、地元ラジオ局の番組での発信に取り組みます。 昨今、都市部から遠方にある地域では、高校卒業後の若者が進学や就職を理由に地元を離れ、その後も戻らないために少子高齢化や人口減少が進むことが社会問題となっています。これには、地域に就職先がない、地域に対して魅力を感じない、という思い込みも背景にあると考えられます。 この科目では、京丹後市を例に、実際に京丹後市の企業を訪問し、企業活動や地域の取り組みの見学を通して、地域の魅力や地域企業の価値とは何か、それらを伝えるためにはどうすれば良いのか考えます。 | |
京都府南部を中心とした行政機関、企業、団体 | 【地域インターンシップ】 宇治市・京都市伏見区を中心とした京都府南部地域の企業・自治体・NPO等を実習先とする本学オリジナルの地域密着型プログラムです。本科目は以下の3つの段階から構成されています。第1は事前学習で、実習の自己目標設定に始まり、ビジネスマナー研修や業界研究をワークショップ形式で行います。第2は実習で、実習は実習先に予め作成いただいた研修スケジュールによって行われますが、本学担当教職員による中間訪問や中間指導も合わせて行います。第3は事後学習で、実習の振り返り、成果報告会の準備、成果報告書の作成についての指導を行います。 この授業では①自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことで、就業意識・職業意識を養うことができます。②教員のチームティーチングによる多面的なアドバイスと、ワークショップ形式の授業における他の受講生の取り組みの相互参照によって、自分自身についてのより多くの「気づき」と「自己理解」を深めることを目的としています。 【ともいきフェスティバル】 「地域の文化祭」をテーマに、子どもから年配の方、障がいを持つ方、留学生等、さまざまな人々が集い、ともに創り、活き活き楽しむお祭りを2014年度から毎年開催しています。自治体や企業、団体が展示、販売、ワークショップなどそれぞれの特徴や特色を活かした内容で出展し、2019年度は過去最高の約4,000名の来場者がありました(2020年度はコロナ禍のため中止)。 【京都府南部地域課題解決ワークショップ】 本学と連携協定を結んでいる京都府南部地域の行政(宇治市、城陽市、久御山町、精華町、京都府(山城広域振興局)、連携協定を結んでいる経済団体(宇治商工会議所、城陽商工会議所、久御山町商工会)から提示された課題に対して、グループによるフィールドワークを実施し、最終的に課題解決に向けた政策提言をおこなうPBL型科目を実施しています。 | |
精華町 | 【子育て支援に関する連携】 精華町と京都文教大学は2019年2月に包括連携協定を締結しました。精華町からは「子育て支援」に関する分野で特に連携に力を入れていきたいとのニーズがあり、これまで本学が持つ「こども教育学部」の教育や研究実績を活かした催しを協働で開催しました。 ・ 子育て支援イベント「精華ともいくフェスタ2019」 本学臨床心理学部教育心理学科(現こども教育学部こども教育学科)教員による子育てに関する講演、声楽家による歌のミニコンサートとワークショップを、未就学児童を育てる「子育て世代」を対象に精華町内の施設にて開催しました。 ・ 保育士・幼稚園教諭現任者向け交流会「とも学び 身近にある多様な学びのかたち」 少子化、待機児童、保育士不足、処遇改善など「保育」の「現場」では子どものみならず、そこで働く「先生」たちにとっても複雑な環境が取り巻いています。今回の講習会では、「現代の保育・幼児教育の課題に自信を持って対応できる力」をコンセプトに、保育士・幼稚園教諭としてこれまでの経験をさらに高め、保育現場で応用できるような講演とワークショップ(アート、ことば、身体)を、精華町、京都文教短期大学の協働で、京都文教宇治キャンパスにて実施しました。 | |
京都文教ともいきパートナーズ (京都文教大学独自の地域ネットワーク) | 【ともいきパートナーズ交流会】 パートナーズ・メンバーを対象とした交流会を年2回実施しています。内容はパートナーズ・メンバーからの要望に沿って決定します。これまでに、学生と参加者が一緒に料理を作る「コミニュケーション・ワークショップ」や学生がパネリストとなって就職活動を語る「採用活動に関する勉強会」、また宇治市、城陽市、久御山町(宇城久地区)の行政、経済団体を対象とした「行政・経済団体懇談会」などを実施しています。 【PBL科目等正課科目での参画】 PBL(Project Based Learning)型と呼ばれる授業科目においても、パートナーズ・メンバーに参画をしていただいています。企業や行政側から課題の提供を受け、その解決に向けて、学生がフィールドワークやインタビュー調査、また成果発表に向けたプレゼンテーションの準備などを進めます。企業や行政は、授業期間中、ならびにまとめの「成果報告会」にて学生のプレゼンテーションを聞き、意見や講評を行います 【職場のメンタルヘルスに関する勉強会】 京都文教大学産業メンタルヘルス研究所と協働で、職場のメンタルヘルスに関する勉強会を実施しています。産業メンタルヘルス研究所では出張講習も行っており、依頼主(企業・団体)の規模、業種、対象(一般従業員・管理職)などに合わせて、オーダーメイドでの講習を提供しています。2021年度からは宇治市をはじめ京都南部の地方自治体、商工会議所の後援を受け、中小企業の経営者、人事・労務担当者等を対象に、ラインケア(事業所・管理職が部下や組織に対して実施するメンタルヘルス対策)の研修講座シリーズを開講します。 | |
参考資料 | ||
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主な連携分野 | ||
観光・地域デザイン、まちづくり、メディア・社会心理、メンタルヘルス、障がい者支援、学習支援、子育て支援など | ||
研究者情報 | ||
https://acoffice.jp/kbuhp/KgApp 1)総合社会学部 https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/sociology/teacher.html 2)臨床心理学部 https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/psychology/teacher.html 3)こども教育学部 https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/children/teacher.html 4)大学院 臨床心理学研究科 https://www.kbu.ac.jp/kbu/faculty/psychology_g/teacher.html 5)客員教授 http://www.kbu.ac.jp/kbu/intro/guest.html | ||
シーズ(研究成果・報告)情報 | ||
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知財(特許)情報 | ||
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連携事例 | ||
http://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/research/region.html | ||
http://www.cyber.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/report/index.html | ||
各種様式 | ||
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関連機関・団体 | ||
名称 | 内容 | |
京都文教大学地域協働研究教育センター | 概 要 | 地域における本学の教育、研究、社会貢献を一体化し、地域・学生・教職員を巻き込んだ総合的な取組を推進し、その成果を本学の教育活動や地域の発展に還元、寄与することを目的としている |
URL | https://www.kbu.ac.jp/kbu/tomoiki-center/index.html | |
京都文教大学産業メンタルヘルス研究所 | 概 要 | 職場のメンタルヘルスに関する調査研究を行い、職場で活用できるプログラムを開発・提供し、さらに職場 を支援する臨床心理士をはじめ、産業カウンセラー、産業医、産業看護職などの専門家が職種の違いを超えて研鑽し合える場の提供を目的としている |
URL | https://www.kbu.ac.jp/kbu/mental_labo/index.html | |
その他 | ||
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